オキナグサ
美しい野の花のようでありたい。
今、我が家の庭や鉢に植えてある「おきな草」は、花が終了し、翁の頭髪の
ようになっている。 これは10年前、山あいの小さな中学校の文化祭に行った
とき、いただいてきたものだ。
この花との出会いは高校時代、北九州市にあるカルスト台地を訪れた時。
紅の花びらの外側がうっすらと産毛に覆われ、うなだれた小型チューリップ
のよう。
こんなに可愛い野草もあるのかと感動した。
この花、絶滅が心配されているそうだが簡単に増やせる。
花が終わり、翁の頭髪のようになった綿毛を鉢にまき少し土をかける。
水を時々 かけてやるとその年の夏ごろに芽を出す。冬場は枯れるが、春一番に
芽吹き花を付ける。
「野に咲く花は自分の美しさを知らない。だから、いっそう美しい。」
と言われた方がいるが、本当にそう思う。
我々も、野の花のようでありたい。
神奈川県津久井町 西野 紀子
平成16年5月9日 毎日新聞投稿記事より
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